はじめに
ここでは、PS4/PC向けのアーケードコントローラーの自作について書こうと思います。
先日作ったアケコンの作成手順の備忘録と、これからアケコンを作ってみたい方へ向けてこうしたら上手くいった、こうしたら失敗したなどのメモを書く予定をしています。
第1回のタイトルは「計画を立てよう」です。
実際にアケコンを1台完成させてからこの記事を書き始めているのですが(追記:この記事を書く途中にもう1台作りました)、無計画に作り始めたため、部品が足りなかったり余ったりして余計な時間と費用がかかってしまったので。
計画は大事だよ、ということで…
何を作るの?
こんな感じのHitBoxのようなアケコンを作ります。
詳細はHitBoxでググってもらえれば分かると思うのですが、簡単に説明するとレバースティックの代わりに上下左右のボタンがついたアケコンです。
私がアーケードゲームに慣れていなくてレバーがうまく扱えないというのと、あと単純に何か面白そうだからという理由でHitBoxにしました。
あとはレバーがなくて水平方向への動きがないので軽くしても問題ないというメリットがあります。
どうして自作するの?
自作のメリット
・ボタン配置を自由に決められる
・筐体をコンパクトにできる
・自分でメンテナンスできる
・(工具さえ持っていれば)市販品より安く作れる
デメリット
・作成するのに時間と手間がかかる
・(アルミの筐体を使うので)剛性が低め
・(アルミの筐体を使うので)冬場冷たくなる
・(工具類を一から揃えると)市販品買うのと同じくらい費用がかかる
まとめると本家HitBoxが無駄に大きかったのが何か嫌だったのと、工具持ってて安くできそうだったし何より暇だったんですねー多分。
アケコンの中ってどうなってるの?
アケコンは次の4つのパーツに分けられます。
・操作部(ボタンやレバーなど)
・筐体(操作部の固定及び、基盤・配線の保護)
・基盤(操作部の入力を信号に変換する)
・配線(操作部⇔基盤⇔PC/PS4の接続)
作業の流れ
・計画を立てる
・材料、工具類を揃える
・筐体を加工する
・線材を加工する
・組み立てる
計画を立てよう
・何に使うのか
PCでのみ使用するか、PS4などのゲーム機で使用するのかによって組み込む基盤を考慮する必要があります。基盤については別の記事でまとめる予定です。
・ボタンの数は?どのボタンが必要?
今回は本家HitBoxに合わせて上下左右4ボタン、右手8ボタン、側面にSTART・SELECT・PSボタンの3ボタンの計15ボタンにします。
基盤によって接続できるボタン数が異なるのでそれも考慮に入れましょう。
・筐体の大きさは?
今回は筐体に200×300×50(単位:mm)のアルミケースを使います。
一般的なアケコンに比べるとだいぶん小さく感じられると思います。実際持ち運びにも便利です。
私は手が平均よりもちょっとだけ大きめ程度ですが、このサイズで特に違和感なく操作できています。
・ボタンの位置は?
また本家HitBoxでは上ボタン(30φ)を除いてすべて24φのボタンを使用しています。
24φとはボタンの取り付け穴が直径24mmのことです。
また、ボタンのサイズは穴よりも一回り大きくなるので、24φボタンの各穴の中心間は28mm以上取る必要があります。
A4用紙(210×297mm)の上に10円玉(直径23.5mm)を並べてみると雰囲気が掴みやすいのではないかと思います。
(追記:アケコン1号機はこの方法で適当にボタンの位置を決めましたが結局配置が気に入らなかったため2号機を作りました。やり直しの効かないところになるので慎重に決めましょう)
疲れたおしまい
今日はここまで。第2回は「材料を揃えよう」を予定しています。